子宮内膜症について

10代の頃は体が成熟しきっていないため、月経痛がつらい場合もあります。
通常は20歳を過ぎれば激しい痛みは治まってきます。
しかし、年齢を重ねるごとに月経痛がひどくなる場合は、子宮内膜症の可能性もあるので注意が必要。

子宮内膜症とは、子宮腔以外に子宮内膜ができる病気。
子宮の内側には子宮内膜があり、妊娠した場合は赤ちゃんを育てるために必要になり、それ以外の場合ははがれ落ちて月経血として排出されます。
通常、子宮内膜は子宮腔のみに存在していますが、何らかの拍子で子宮以外にもできてしまう場合もあります。

子宮内膜症を発症しやすい場所は、卵巣、腹膜、ダグラス窩（子宮と直腸の間）が主に挙げられます。
内膜は子宮腔以外にできた場合でも、月経周期に伴い、増殖と出血を繰り返しますが、血液の出る場所がありません。
そのため、その場所に血液が溜まってしまい、卵管や臓器などに癒着し、激しい痛みの原因になります。
また、癒着する場所によっては、不妊の原因になる場合もあるため、注意が必要。